入浴前は普段汗をかかない状態なので

汗腺トレーニングは、発汗対策に効果的な入浴方法のひとつです。
手足温熱浴では、比較的熱めのお湯(約43℃)をかけ、肘から上と膝から下の部分を浸していきます。
お湯に浸かる部分は脳から遠く、使わないと衰えてしまうため、このトレーニングは効果的です。
5分程度が目安なので、時間に余裕のない方でも実践できます。
ただし、高血圧の人や高齢者はやめたほうがいい。
また、半身浴も発汗を防ぐのに有効な方法です。
38度くらいの比較的冷たいお湯に20分ほど浸かります。
半身浴が対策として有効なのは、全身をお湯につけないからです。
空気に触れている皮膚があることで、汗が滞りなく蒸発する。
そのため、体温調節機能が活かされる。
これは半身浴だけでなく、手浴・足浴でも同じです。
また、手・足温浴の後に半身浴をすると、より高い効果が期待できます。
無理は禁物ですので、体調が良く、時間に余裕のあるときにこの方法をとることをおすすめします。
それから、180リットル程度の浴槽に大さじ1〜2杯の塩を入れるという手法もあります。
これによって血行が促進され、体が芯から温まるので、質の良い汗が出るようになります。
また、塩を入れないお湯に長時間浸かっていると、汗腺が肥大化し、汗が思うように出てこなくなりがちです。
塩を入れることで、この現象を抑えることができるのです。
汗対策に効果的な入浴方法を実践する際には、水分補給が欠かせません。
汗腺トレーニングを行う際の水分補給は、「入浴前」「入浴中」「入浴後」の3つに分けられます。
目的はのぼせを防ぐことではなく、もっと別のところにあります。
入浴前は普段汗をかかない状態なので、あらかじめ水分補給をしておくとよいでしょう。
たくさん飲む必要はありませんが、湯船につかる前に、のどの渇きを癒す程度の軟水を飲むとよいでしょう。
入浴前に飲むのは、一般的に水道水である軟水で十分です。
反対に、入浴中に喉が渇いた場合は、ミネラルを含んだ硬水をこまめに飲むようにしましょう。
ちなみに、ミネラルを含んだ硬水の種類に迷ったら、コントレックスを選ぶとよいでしょう。
ミネラルは汗で失われますが、硬水にはそれを補う目的があります。
入浴後は、ミネラルを含んだ炭酸水を飲むとよいでしょう。
ミネラルを含んだ炭酸水の種類に迷ったら、ペリエやサンペレグリノを選ぶとよいでしょう。
炭酸には二酸化炭素が含まれており、この二酸化炭素から疲労回復効果がもたらされると言われています。
まとめると、汗をかかないように入浴するときは、入浴前、入浴中、入浴後に水分補給をし、水の種類を変えるとよいということです。
上記の方法が難しい場合は、一般的な対策として水道水を使用するとよいでしょう。
喉が渇かないように、こまめに水分補給をしながら入浴することが肝心です。